夕刻のお散歩マスター

日常と創造のハザマにて

義父の万年筆 MONTBLANC 585

義父は5年前に他界しました

つい最近実家で見つけた万年筆、義父が務めていた会社の創業50周年の記念品です

 

義父が万年筆を使っているのは見たことがありませんが、真面目なエンジニアだった義父はどんな時にこの万年筆を使っていたのでしょうか

 

モンブラン585

 

私は普段使いのメモ帳はiphoneのメモ帳アプリを愛用していますが、考えを整理したりアイデアを絞り出したりするときは紙のメモ帳を使います

 

iphoneipadではなかなかクリエィディブな思考にはなれないのですが紙に書くとアイデアが出てくるような気がするのです

 

ただ、紙を使っているからといって良いアイデアが沸いてくるかというとそうでもないのが本当のところなんですが、、、、

 

私は紙でアイデアをまとめているのに良いアイデアが出てこないときは、

 

もしかしたら筆記用具がダメなのかも?  

 

という発想になることがあります

 

普段使っているのは、PILOTのPRERAという3千円くらいの万年筆です、そして使用上の不満はまったくありません、ただ、万年筆自体の佇まいとか手に持った感じとかは、どちらかというと「事務的・合理的」といった印象を受けます

 

 筆記用具をもっと「創造的な香り高きもの」=要は高価なもの に変えれば、良いアイデアが浮かぶのになぁ!!   と良いアイデアが出ないことへの責任転嫁をやりがちです

 

今回、たまたま義父が残してくれた万年筆は

 

MONTBLANCの585という刻印がありました

 

ネットで調べたらモンブランの廉価タイプの万年筆で14Kのペン先だそうです

 

廉価タイプとは言ってもモンブランです、中古で15,000円ぐらいで売られています!!  

 

まさに「求めていたもの=高価な万年筆」 です

 

書き味は抜群でした、何が良いかというと、とにかくスムーズで滑らかに滑るように文字を書くことができます

 

義父さんありがとう!!

 

もしかしたら、これで良いアイデアが浮かんでくるかもしれない!! と かなり期待しました

 

そして先月2023年7月からモンブラン585を使い始めました

 

約1ケ月経過して書いた枚数も20ページほど

 

結果は、

 

相変わらず無難なアイデアしか浮かんできません

 

 わかりきったオチで申し訳ありませんが、モンブランを使うことによってクリエィティブになれたかというと、そうではなかった ということですね(当たり前か)

 

でも、書いていてとても気持ちが良いんですよ

 

だからずっと使い続けていたら、いつか突然素晴らしいアイデアが天から降りてくることがあるのではないかと思っています

 

ペン先がだいぶ疲れているので恐らく義父も愛用していたことがあったのでしょう

 

蛇足ですが、私が万年筆を使い続ける本当の理由は

 

「万年筆を使ってるオレ恰好いい!! 」です

 

私の性格は関西弁でいうと「エエ恰好しぃ」なので、これは認めざるを得ない

 

そして、「誰もそんなことを恰好いいなんて思っていない」というのことにも薄々気づいています

 

しかし

 

万年筆の原型ができたのが953年、なんと1000年以上も前の事務用品を2023年にiphoneを触りながら使っているのって凄くないですか?  

 

これを「恰好いい」と信じて使い続けるのです

 

義父の性格もどちらかというと「エエ恰好しぃ」だったので、血はつながっていないけど、万年筆を引き継ぐことによって「エエ恰好しぃ」を引き継いだと考えるとなにか心が熱くなってきますね