京都老舗のスポーツクラブが突然の破産、寂しさと光と
こんにちは、モンクパンクスです
昨日2023年11月27日に、京都の老舗のスポーツクラブであるオーク21のWebsiteトップページに突然以下のようなメッセージが出されました
まさに青天霹靂です
実は、11月25日(土)~11月27日(月)は大幅な店内リニューアルをするとのことで臨時休業となっていたところでの閉店のお知らせです
あっ、これは倒産だな。。。と感じました、そして何かどよーーーんと重たい気分になってしまいました
このOAK21はかなり以前から営業していて烏丸蛸薬師という京都のビジネス街のど真ん中の好立地、そして5階建てのビル一棟全てのフロアがジム関連で、しかも大浴場完備という素晴らしい設備とサービスだったので私も6年前に京都に引っ越してきた時からお世話になっていました
今年に入ってからも、24H営業体制にしたりと結構攻めの経営をされていたと思います
それが何故こんな唐突に。。。。
スポーツジム事業から撤退しようとしてソフトランディングするなら3ケ月前ぐらいからメンバーに告知して粛々と閉店準備を進めるはずですが、閉店と同日の発表という かなり荒っぽいやり方だったので、資金繰りショートでやむなくという感じだったのかなと思いました、恐らく従業員の皆さんもその日に知らされたはずです
私の年会費は半年前に引き落としされてまだ半年分残っています
あーーーぁ 多分返ってこないだろうな と妻と話しをしていました
もちろん電話は呼び出し音が鳴り続けるだけで全くつながりません
おいおい、こんなにひどいことをして挨拶も無しかよ!
なめてんのかゴラァァァァ!! というのが正直な気持ちでしたね
酷い会社だなぁと思っていたところ
11月28日本日、夕方に社長さんからお手紙が届いていました
要約すると
ゴメン!! 破産します
理由は、
コロナで会員数が大きく減少
↓
会員数が戻らず大苦戦
↓
家賃滞納(自社ビルじゃなかったのか。。。)
↓
滞納が続いて、ついに賃貸契約強制解除
↓
営業継続不可能
こんな感じですね
思えばコロナ明けから新規会員獲得に向けての様々なキャンペーンを連発していました、ギリギリまで賃貸契約解除回避に向けて努力していたと思われます
24H営業化も起死回生とはなりませんでしたが、藁をもつかむ感じで設備投資をしたのでしょうね、なんとなく文面から社長の無念さを感じてしまいます
そんなヤバイ資金繰りの状況にあってもサービスレベルが落ちていなかったのは今思えば素晴らしい心意気だと思います
大手資本ではなく地元京都で長年やってこられただけに社長の悔しい気持ちは想像を絶するのではないでしょうか
社長さん、スタッフの皆さま、いままでアリガトウ!!!
社長のお手紙の他には、破産手続き代理人の弁護士の手紙も入っていて、資産はほとんど無い(ビルも賃貸)ため債権者(会費を払っていた人など)には一銭も返ってきませんのであしからず的なことも書いてありました
それと社長個人も自己破産するとのこと
いつもニコニコ! 愛想良く接客してくれていた従業員の皆さんも突然失業者になってしまいました
早く再就職先が決まりますように!!
そんなこんなで今日は一日中イマイチ気が乗らない日でした
さて、
今回の老舗スポーツジム破産で感じたことを少し書きたいと思います
まず、やっぱり思うのは、プールや大浴場や広いフロアのある重厚長大なジムは現代の日本においては生き残っていけないということかな
燃料や電気代が高騰している中で、プールや大浴場を維持しつつ高い都会の不動産の賃貸料も払っていくためには、一人毎月1.5万円以上の会費をとらないとまずやっていけないでしょう
でもスポーツジムにそんなにお金を払える人は今はほとんどおりません
反対にチョコザップのような軽めの固定費で収まるやり方で時間単価を安く設定しているところが会員数を伸ばしています
ホテルオークラのスポーツクラブのように、入会金150万円、年会費30万円 ぐらいの高級ジムであれば逆にまだ需要はあるのかもしれませんが、いつか来るであろう色々なバブル崩壊が来たらそういう需要も萎んでしまうでしょう
オーク21は会員数の減少と燃料費等の高騰のダブルパンチでニッチもサッチもいかなくなったということなんだと思います
オーク21は地元資本の会社なので資金的に持ち堪えられませんでしたが、コナミなどの大手も実情(会員数減少とコスト増)は同じだと思います
コナミは京都市内に3つ(北大路、丸太町、御池)のジムがありますが頑張って続けて欲しいものです
ちょっと大げさな話しになりますが
世の中全体の構造が変化しつつあるのを感じませんか?
令和に入ってから、特に今年から昭和・平成の時代に栄えたものたちが一斉に退場の方向に動き出しています
ジャニーズ、統一教会、既存政党、創価学会、テレビ業界、宝塚歌劇団etc.
その大きな流れの中でひっそりと京都の地場スポーツクラブが無くなったのです
あのビルは、大浴場があったりしてスポーツジム特化型のビルなんですが、恐らくこのあと居ぬきで入ってくるスポーツジムは現れないような気がします
あのビルのオーナーさんも、大改装工事をしてホテルか商業ビルにしてしまおうと考えているのではないかと思っています
昭和・平成を駆け抜けてきた世代としては、つくづく寂しい限りですが、こうして新しい時代が開けていくのであれば、それはそれでとてもエキサイティングな時代にはいったのだなと思う今日この頃です
最後に、
一応私は債権者なので債権者集会に参加できます、とりあえずなかなかこういう機会はめったに無いので金銭面ではまったく無意味ですが全出席を狙います!!!