夕刻のお散歩マスター

日常と創造のハザマにて

レコードプレーヤー(Vestax BDT-2600)のゴムベルトを交換した話

こんにちは、MonQ Punksです

今回はレコードプレーヤのベルト交換をした話です

 

レコードというものをご存じでない方はレコードの基本が書いてあるblog記事を貼っておきますのでまずはそちらを是非ごらんください

 

レコードはどうやって音を出しているの?原理を簡単に解説! |

 

1. アナログレコードプレーヤ購入の経緯

 先日、メルカリでアナログレコードプレーヤを購入しました

 10年以上前に倒産してしまい今では保守部品も手に入らないというVestaxという会社のプレーヤです

 なぜそんなややこしいメーカのものを購入したかというと、普通のレコードプレーヤは回転数が33回転と45回転の2種類しかないのですが、このプレーヤは16回転から78回転までシームレスに変化するというとんでもない仕様だったからです

なぜそんなものが欲しいのかというと、

 まずは、レコードを色んな回転数でサンプリングして自作曲の素材にしたいというのと、単純に昔の78回転SPレコードを買って聴いてみたかったというところでしょうか

 今回購入したのはVestax社のBDT-2600という製品です、奇跡的に新品同様の外観で超お買い得だったのですが、唯一問題があって、ベルトドライブに使うベルトが無いので現状ではターンテーブルが回らないということ

 この製品の状態の良いものはなかなかメルカリには出ていなくて、ベルトぐらい自分で変えられるだろう! という根拠なき自信から、ついポチっと購入してしまいました

 問題のベルトは、当然純正品など売っておらず、ネットで調べた結果「全周640mm、幅5mm(半折320mm)」というゴムベルトが使えるということがわかりamazonへGoしたところ、urban fieldという会社が販売していました!!  さすがはamazon、なんでもありますね

 でも値段が1,380円もします、輪ゴムの親分みたいなやつなのに1,380円は高いだろ! と思いましたが、いやいや需要があまり無いなかで作ってくれているだけも有難いことですよね

  ↓ ゴムベルトのamazonリンク

https://amzn.to/3uL6ydV

 

2. ベルト交換手順

 そして、本日、ベルト交換作業を行いました

 もちろん私はベルト交換作業は一度もしたことがないですし、取扱説明書にも交換方法などは載っていません、試行錯誤の超テキトーモードで作業を開始しました

 そしていろいろ失敗しましたが、最終的にはうまくいったので手順を次回交換の時のために書いておこうと思います

 

1. ターンテーブルを外します

  これは、ターンテーブルを両手でつかんで上に持ち上げるだけで外れます、他のプレーヤの場合、ターンテーブルを止めているピンがあるらしいのですがBDT-2600にはそんなものはなくてスポっと主軸からターンテーブルが抜けました

外したところ

2. ターンテーブルの裏側の一回り小さな円形の部分にゴムを取り付けます、この時、ゴムは円形の部分の一番下の部分に寄せておきます

ちょっとボケてますがゴムベルトを巻いたところ

3. ターンテーブルの穴を使って指でゴムをつまんで引っ張りながらターンテーブルを主軸に乗せます

 

4. 引っ張っていたゴムをモーター側のプーリーに取り付けます

 

 これで作業完了です、この時点で回転させてみて問題がなければ終了

 

3. 失敗談

こうやって文字をおこすと簡単ですが、実は、今回はいろいろ失敗しました

  まず第一の失敗は、ゴムベルト交換がもっと大変な作業だと勘違いしてプレーヤの裏側のネジを全部外して基盤部分を出したのですが、そこにはベルトを取り付ける場所はありませんでした(よく考えてみたら当たり前です)

 第二の失敗は、それでは表側のネジを外して。。。。4つほどネジを外して気づきました、いろんなツマミやスイッチを外さないと表側は外れそうにないことを、、、、そしてもう一度原点に戻って外したターンテーブルを眺めてみてターンテーブルにゴムを巻けば良いことがわかったのです

 第三の失敗は、ターンテーブルにゴムを巻くときに、最初はターンテーブルの上側に寄せて巻いてセットしました、下側に巻くとすぐに外れそうなのでそうしたのですが、いざプーリーにセットして回してみると、すぐにベルトがプーリーから外れてしまいました、ゴムの選択が間違っていたのかと一瞬焦りましたが、いろいろ試行錯誤して一番下の部分にゴムを巻いたらプーリーから外れないことがわかり、そのまま現在は使用しています、かれこれ3時間使っていますがこれでOKのようです

 

 ベテランの方から見たら大笑いな失敗だと思いますが、まぁ私は文系ですしこんなものでしょう 汗))    

 

4. 回転数調整

 さて、ターンテーブルは回ることが確認できましたが、次にやることは回転数の調整です、シームレスに回転を変更できるは良いのですが、普通に331/3とか45回転のレコードを聴く時にはきちんとした回転で聴きたいので、とりあえず33+1/3回転に合わせることにしました

 そこで問題が起こりました

 BDT-2600には回転数を調整するストロボスコープの型紙が付属していたのですが、このストロボスコープは蛍光灯の光を当てないと機能しないのですが、私の家は既に全部の照明がLEDになってしまっているのです

ストロボスコープ これをターンテーブルにセットして回すと回転が正常であれば
模様が止まって見える

 世の中は同様に困っている人がいるようで解決策が最新のデジタル技術の中にありました、なんとiphoneのアプリ「ストロボライト・タコメータ」を使うと蛍光灯の代わりになるとのこと、iphoneのライトを蛍光灯のように細かく点滅させるアプリです

 早速インストールしてそのアプリを使ってみましたが無事回転調整ができました

 

今、40-50年前に購入したLPレコードを聴いています、音が思った以上に良いです!! 

 

5. 再生環境

参考までに、現在のレコード再生環境をメモっておきますね

 

・プレーヤ Vestax BDT-2600 (フォノイコライザ内蔵)

・Audio Interface Forcusrite社Scarlett 18i8 の7chと8chに入力しAnalog Outから

JBL 305P MK2 パワードスピーカへ

 現状は、PCのオーディオインターフェイスに入力して音を出しているのでPCの電源をONにしていないとレコードが聴けませんが、レコードをサンプリングする目的もあるのでこれでいいかなと思っています、サウンドも思った以上にクリアで良い音が鳴っています

 オーディオインターフェイスというデジタル機器を介しているので折角のアナログ再生機器で出した音がつまらない音になってしまうのではないか? と心配したのですが、アナログ入力からそのままの音をアウトプットしているので(多分)心配無用だったようです

机の下にあるので再生するとき少し気を使います

フォノイコライザーを別に買ってプレーヤとオーディオインターフェイスの間に挟むのを最終到達地点にしようと思います

 

では!!