こんにちは、モンクパンクスです
年末恒例の第九を聴きに大阪のシンフォニーホールまで行ってきました
まずは会場入りする前に予約していた パポッキオ でランチ
パポッキオは以前はJRのガード下にあって隠れ家的なお店だったのですが、いつの間にかシンフォニーホールのすぐ隣に移転していました
昔も今もPizzaがとても美味しいイタリアン料理店です、シンフォニーホールのすぐ隣なのでコンサートの前にちょっと食べようという感じで使えるので重宝しています
さて今回の関西フィルの第九は、
鈴木優人さんが指揮するということで前々からとても楽しみにしていました、以前読響を指揮したのを聴いてとても感動したことがあったのです
鈴木優人さん=愛 みたいな方程式がすぐに思い浮かんでくるのですが、今回もパンフレットに
新主席客演指揮者 鈴木優人、人類愛を高らかに謳う
とありました
人類愛ですよ! 人類愛!! 恋人がどうだとか家族がどうだとかではなく人類愛!!
今全世界で足りていない人類愛をシンフォニーホールに居合わせた人たちにだけでも届けたい、そういう思いが込められた文言だと勝手に思っています
そしてこのキャッチフレーズが誇張ではないことをこのあとすぐ知ることになります
席についてしばらくしてオケが入場、そしてオケの配置を見てびっくり! 弦楽器や打楽器の配置がいつもと違うのです
左手に第一バイオリンとチェロとコントラバス、右手に第二バイオリン、ヴィオラ、ティンパニという布陣
これがなかなか良かったです、第二バイオリンとヴィオラが一体となって聴こえてくるのが素敵でした、特に第三楽章の美しさは思わず涙したほどでした
関西フィルの演奏は、鈴木優人さんの端正で愛情に満ちた音楽性を素直に音に出来ていたように思います、全体的に愛があふれていました、なんだろう、愛があふれる演奏って何がどうだからとか説明できないので伝わらないかも知れませんが、指揮者とオケのメンバ同士がしっかりとした信頼の上に立って演奏できているという感じ、客席からはそう感じたのです、指揮者とオケとソリストの間に愛がある!! だから客席にも愛が届いたのかもしれません
そして第四楽章のソリスト登場でまた驚きがありました
なんとソリストの立ち位置がいつもの第九と違うのです
待機しているとき→ ステージの両脇に二人ずつ座っている
歌う時 → おもむろに歩いて来て指揮者の前で歌う
そうです、Popsのシンガーがステージの一番前で歌っている感じです
これはなかなか斬新でした、なにしろソリストが一番客席から近いんです、ということはソリストの歌声が一番音が大きいということ
席がD列で前の方だったこともあって今まで聞こえていなかったソリストの歌の細かい部分、たとえば細かい語尾の発音とか、声帯からの音ではない様々な声の要素が全て聞こえてくるのです
そうです、息遣いまで聞こえる!!
今まで聴いた第九ではオケの後ろにソリストが立つという感じで、オケの音にかき消されていた部分がたくさんあったことが今回よくわかりました
いやぁ、素晴らしかった!!
ただ脇の席への往復が何度かあって、どうしても目線が歩いているソリストにいってしまい、そのたびに気がそがれるというもったいない現象もありました、まぁこれは慣れたら大丈夫かもですが、、、
ソリストの中では、アルトパートのカウンターテナーの久保法之さんがとても良かったです、昨年の読響の第九もカウンターテナー(別のシンガーさん)だったと思いますが、私は女性アルトよりも男性カウンターテナーの方が好みのような気がします、間近で聴けたこともあって発声の隅から隅まで聞こえてきたのでその歌声の美しさが際立っていました、あと、めちゃ若くてイケメンでした! 久保法之さんがKing Gnuを歌ったらカッコいいだろうなとカーテンコールの時に思いました
合唱も気持ちよく響いていて、最後の盛り上げ方も鈴木優人さんの愛が感じられて素敵なエンディングでした
あと、鈴木優人さんの音楽からはビートが感じられます、聴いているとクラッシック音楽なのに身体が揺れるのです、あのビート感がとても好きです、ベートーベンもベートーベンが生きていた頃はRockのような存在だったのかも知れませんね
関西フィルは在版のオーケストラの中ではやっぱり一番好きだな、音楽を愛してやまない集団みたいな感じがします
来年は定期演奏会も聴きに行こう!!