祇園祭は7月17日の山鉾巡行が有名ですが、祇園祭は前祭りと後祭りに分かれていて7月17日は前祭りの巡行の日です
後祭りは7月24日が巡行の日、本日、気温37℃を超えるだろうと言われていた炎天下の中、「鷹山の最後の辻回し」を "現地応援" してきました
冒頭のyoutubeはその時私が撮影したものを6分に編集したものです
祇園祭りの山鉾(やまほこ)は、"山" と "鉾" の2種類あって、"山"はてっぺんに松の木が鎮座しています、"鉾" は松の木ではなくて真木(しんぎ)というヤリのような長いものがついています
"山" は、小さなものが多いのですが、後祭りの鷹山や北観音山、南観音山は大車輪がついていて長刀鉾などの鉾と比較してもひけをとらない大きさです
鷹山は、長い間(200年間) 巡行には参加しない "山" でしたが、2022年に200年ぶりに巡行に参加し復活を果たしました
200年もの間、鉾町でご神体(3体ある)をきちんと保管し、資料も残していたことで令和になって復活できたのですから京都の町衆の底力って本当にすごいと思います
さて
後祭りの巡行は、前祭りとは逆のコースをたどります
まずは、新町御池に集合して、烏丸御池からスタート、河原町御池で辻回し、四条河原町で辻回し、四条烏丸で巡行は終了です
そこから鉾町に帰っていく道のりは単なる "終わったあとの帰路" であり巡行とは呼ばないのかもしれませんが、"山"を曳くことには変わりはありませんし、もちろんお囃子も鉾町に戻るまでずっと演奏されています
四条烏丸で正式な巡行を終えると、そこからは「帰路」となります
四条通りを四条新町の交差点で右折して新町通りに入って、そこからなだらかな上り坂を600mほど進んで、三条新町の小さな交差点で最後の辻回しをします
観客席まで用意されている四条河原町での豪快な辻回しも素晴らしいですが、小さなチマチマとした辻回しも良いものです、なぜなら、周囲の建物や電線などにギリギリ接触しそうになりながら大きな"山"を無理やり動かしていく様子は本当にドラマチックで手に汗にぎるコーフンが味わえるからです
辻回しというのは、山鉾の方向転換のことです、山鉾はハンドルがついていないので、大車輪に竹でできた頑丈な棒を差し込んで引っ張ることにより方向転換するというなんとも原始的なやり方なのです
そして、最後の辻回しの舞台である 三条新町(三条通りと新町通の交差点)は、新町通も三条通も一方通行の細い道であるため、方向転換するのが非常に難しい場所なのです
山を引っ張る人たち(引き手)、方向転換のために大車輪に棒をはさむ人たち(舁(か)き手)な、大屋根の上で周囲にぶつからないか見張ったり電線に触れないようにする人たち(屋根方)、それらを統率する人たち(先導役)
大勢が息を合わせてあの大きい山を方向転換していくサマは見る人を圧倒します
また、あらんかぎりの情熱をもって奏でる囃子方のお囃子ですが、最後の辻回しでは独特のメロディとリズムが繰り返し奏でられて、音と映像がその時の街の雰囲気とともに見る人の記憶に刻み込まれていくのです
2023年の鷹山
本日、13時頃に鷹山は新町通りのゆるやかな坂道を北上して帰ってきました、下の写真は新町通りを北上中の鷹山が新町六角の交差点に差し掛かった時に横から撮影したものです
そして、最後の辻回し
炎天下で20分ほどかかりました
途中、角の建物とギリギリ接触するか という場面もあり
もうハラハラドキドキでしたが
一度後退して姿勢を立て直すというワザも披露して無事 もとの場所まで戻っていきました
最後の辻回しのところを動画に撮りました
5分強にまとめてyoutubeにuploadしました、瞬間瞬間のドキドキがうまく伝わるといいのですが、、
関係者の皆様本当にお疲れさまでした、ありがとうございました!!!
また、来年も楽しませてください!!