こんにちはオガタアキラです
最近やり始めた自家焙煎について語りたいと思います
1. 自家焙煎を始めた経緯
今年(2023年)ハマってしまい、ほぼルーティン化しつつあることがあります
珈琲の自家焙煎です
珈琲は若い頃から好きで15歳ぐらいからずっとブラックで飲み続けてきましたし、最近では一日に7-8杯飲んでしまうという珈琲中毒者なのです
そして
40代の頃、サラリーマンとして働き盛りの時に、
「珈琲は生鮮食料品であり焙煎したての珈琲豆で飲む珈琲が本当の珈琲である」
と主張する喫茶店にたまたま入って飲んだ珈琲が衝撃的に美味しかったので、いつか自家焙煎をして焙煎したての珈琲が飲める環境を作りたいとずっと思っていました
しかし、ブラック企業のサラリーマン生活では、心身ともにヘトヘトだったので珈琲を焙煎するなどという時間がかかるようなことを実際にやってみようと思うことはありませんでした
そして、60歳でサラリマーンをリタイアして、あとは自由に働き自由に生きるだけという環境に身を置いて丸4年、サラリーマン時代に染み付いたいろいろなモノを少しずつそぎ落として、ようやく珈琲を自家焙煎するところまでたどり着きました
2. 自家焙煎とは
それでは、まず自家焙煎とはなんぞやというところから語りたいと思います
珈琲を飲むまでの工程を簡単に書くとこんな感じになります
1. 生豆を手に入れる
2. 生豆を焙煎する
3. 焙煎した豆をミルにかけて粉にする
4. ドリップなどで珈琲飲料として抽出する
喫茶店でコーヒーを飲んだり、缶コーヒーを飲んだりするのは全ての工程を誰かにお任せしたということになります
焙煎した珈琲豆を買ってきて自分でミルしてドリッパーで珈琲をいれるという人は、3項と4項を自分でやるわけで、珈琲にかなりこだわりを持っている人だといえるでしょう
自家焙煎というのは、2項の「生豆を焙煎する」も自分でやってしまおうということですね、自分で焙煎するので自分の好みの煎り具合で焙煎できるし、何よりも焙煎直後の珈琲豆が手に入るというのが一番のポイントとなります
更にこだわる人は生豆を商社から直接購入したり、もしかしたら自分で珈琲の木を育てて珈琲豆を収穫することから自分でやる人もいるかもしれません
私も珈琲の木を育てる夢はあるのですが、日本の気候、特に今住んでいる京都の気候では冬の寒さにも夏の暑さにも耐えられないようなので豆を育てるところからとなると現実的ではありません
ですから、"珈琲好き" がたどり着く究極のこだわりが自家焙煎なのかもしれません
私は自家焙煎を始めてからまだ3ケ月の素人なのでお気楽にやっていますが、自家焙煎界隈の動画やSNS投稿などを見ると皆さん本当に凄いこだわりを持ってやっていらっしゃいます、自家焙煎だけで学問になってしまう勢いです
3. 自家焙煎の良さ
そんな自家焙煎ですが、そもそも何故自家焙煎にこだわるのでしょうか
次に自家焙煎の良さ(メリット)について語ろうと思います
3.1 新鮮な珈琲が飲める
まず飲料としての珈琲を考える上で重要なことは、
「新鮮な状態で飲むのが一番美味しい」 ということですが、自家焙煎はその新鮮な状態をいつでも好きな時に作れるということです
生豆というのは、生きていて地面に植えると芽が出てきます
だから生豆の状態で保存されていれば極端な話何年たっても新鮮ということになります
ところが焙煎してしまうと豆は死んでしまい、その瞬間から酸化が始まり徐々に不味くなり身体に悪い物質も増えていきます
ですから、コーヒー飲料として一番新鮮なのは焙煎直後ということになります
発酵とか特別な場合を除いて、新鮮なものの方が美味しくて身体にも良いというのは周知の事実で、珈琲においてもそれは変わりありません
実際に、焙煎して間もない珈琲を飲んでみると、変なエグ味や変な苦味は無いし、3-4杯飲んでも胃は痛くならないので珈琲に対する見方が大きく変わります
今まで世間で言われていた珈琲の特徴=胃に悪い というのは古くなった珈琲の特徴と言えるのではないかと思うのです
味についても、古くなった豆で抽出した珈琲と比べると違う飲み物ではないかと思うほどで、どれほど美味しいかを表現する文才が無いのでこれ以上の説明は出来ませんが価値観が変わるほど美味しくなると私は感じています
とにかく新鮮な珈琲が飲めるというのが自家焙煎の最大のメリットだと思います
3.2 焙煎度合いが自由自在
二つ目のメリットは、
「焙煎具合を自分で決めることができる」 です
焙煎の度合いによってもちろん味が変わるのですが、おおまかに「浅煎り」「中煎り」「中深煎り」「深煎り」の4段階に分かれますが、もっとこまかく8種類ぐらいに分けて解説しているドキュメントもあります
焙煎の進み具合でどんな化学反応が起きているのかを解説したWebsiteがありましたので興味のある方はご覧ください
コーヒーを化学する。コーヒー豆の焙煎で起きる化学反応とは | コーヒーステーション
もちろん実際の煎り具合はシームレスに変化していくので、自分が飲みたい煎り具合を自由に選べるのがメリットと言えます
まぁ実際には、正確にピンポイントで煎り具合を狙って焙煎するのは初心者にはまず不可能なんですが、さきほどの4段階ぐらいであれば初心者でも狙えるわけです
私は浅煎りが好きなので自家焙煎を始めてからまだ浅煎りしかやったことがありませんが、浅煎りに慣れてきたら深煎りまでいろいろとチャレンジしたいですね
3.3 知的好奇心が満たせる趣味になる
三つ目のメリットですが、焙煎それ自体の娯楽性です、いわゆる「趣味」にできるということですね
珈琲の焙煎には、こだわることのできるポイントが数多くに存在します
例えば大雑把にいうと
・生豆選定のこだわり
・機材・消耗品へのこだわり
・焙煎方法へのこだわり
・抽出方法へのこだわり
になると思いますが、それぞれの項目の中に無数のこだわりポイントがあります
例えば焙煎機については自動/手動/焙煎方法/素材/チャフ除去の仕組み など様々なこだわりポイントがありますし、ミルにしても同じで、複数のメーカの手動ミルを取り揃えている人もいます、また、焙煎方法や抽出方法については細かい工程の中に経験や知見の見せ所が随所に存在します
それぞれの人がそれぞれのこだわりを持って「美味しさ」を追求できるのが自家焙煎なのです
全てのポイントについて経験と知見を深めていく楽しみはかなり奥が深いと思います
そして、知見を深めるにあたっては、焙煎を記録して分析する作業も重要になってきます、まさにPDCAを回してより美味しい珈琲を飲むという楽しみ方?も可能なのです
あと、趣味としてはそんなにお金がかかりません、自分や家族で楽しむ量であれば数万円も出せば素晴らしいアイテムが揃いますし、変動費としては生豆と消耗品とガス代ぐらいで済んでしまいます
他の趣味と比べると美味しいコーヒーがアウトプットとして出てくるので家族の理解も得られやすいのではないでしょうか
私はまだ始めたばかりですので、とにかく焙煎したての新鮮で美味しい珈琲が飲めるというだけで楽しくて仕方ありません
きっとそのうち、いろいろなコダワリの沼にはまっていくことでしょう
世間でも、沼にはまった方々の焙煎うんちくが語られた動画やblogが無数にあります、どれもとても面白いのでぜひ検索してみてください
4. デジタル社会へのアンチテーゼ
これまで、珈琲自家焙煎の魅力=メリットを3つ語ってきましたが、なぜ珈琲焙煎にここまで夢中になれるかというと、もちろん珈琲が好きというのもありますが、焙煎の行為そのものがとてもアナログな行為だということもあるのかもしれません
珈琲自家焙煎がアナログであるというのは
・対象物が生き物(生豆)であるということ
・成功と失敗が数値で計れないこと
・焙煎による変化がシームレスであるということ
・焙煎に必要な機材がほとんどアナログ機材であること
人間そのものは当然アナログなものであり、アナログな何かとは当然相性が良いはずなのです
現代社会はデジタル的なモノや考え方(〇かXかみたいな)に覆われています
・善と悪の二元化
・権威への盲信
・正解は一つという誤解
・ISO的ルールの押し付け
などなど最近やたらと疲れませんか?
権威への盲信やISOはデジタルとは無関係に見えますが、システム化でいう「マスター化」みたいなものと考えられます
珈琲自家焙煎は上記のどれにも当てはまりません、アンチテーゼというのは大げさかもしれませんが、自然にそういうものを追い求めているのではないでしょうか
珈琲自家焙煎をしてそれを飲むひと時は本当にゆったりと落ち着いた気分になります
しかも美味しい!!
みなさんも一度「焙煎したての珈琲」を是非飲んでみてくださいね
ちなみに、焙煎直後は二酸化炭素を豆が放出しているので3-4日後が一番美味しいです
最後まで読んでいただきありがとうございます
私が如何に焙煎を楽しんでいるかがわかる動画がありますのでお暇であればぜひご覧ください、この動画はhow toものではありませんので焙煎ノウハウ習得はできません&長い のであしからず
www.youtube.com
短い(1分)バージョンもあります
youtu.be